人材紹介業界|AI x RPA|導入事例

【導入事例】Pomto株式会社様「20代ローキャリア人材向けのスカウトをRPAで自動化。送信数1.5倍、返信数1.2倍に増加!」

Pomto株式会社
https://pomto.jp/
代表取締役 丸橋 佳高様

20代ローキャリア人材を対象とした人材紹介会社
―御社の事業内容について教えてください
丸橋:弊社は、全国の20代ローキャリア人材を対象に人材紹介業を行っています。
職種は特に絞ってはいませんが、営業職がメインとなっています。


担当者3名体制で1件1件スカウトを配信、スカウトの自動化には拒絶感
―RPAを導入する前の業務の状況を教えてください。
丸橋:以前は、スカウト媒体に登録している転職希望者にコンタクトを取るために、3名体制でスカウトを打っていました。
ロボットで自動化できることも知ってはいたのですが、自動化に対して拒絶感がありました。
求職者一人一人にきちんとカスタマイズした内容のメールを送りたいという思いから、創業以来、手動でメールを送ることにこだわりを持っていました。

その一方で、スカウト担当者はパートタイマーなので勤務時間に制限がありました。
スカウトが打てる時間も、平日10時から16時までで、土日の分は週明けにならないと打てないという悩みも抱えていました。


コロナ禍で求人数が激減、売上が減少する中で「RPA導入」を検討
―RPAの導入を検討するきっかけについて教えてください。
丸橋:2020年、コロナ禍で求人数が激減してしまったのがきっかけです。
売上が減少する中で、スカウト担当者として3名の人員体制を維持するのが困難になりました。
そこで、RPAでどれくらいスカウトが自動化できるのかを試してみようと考えました。

―弊社を選定していただいた理由について教えてください。
丸橋:インターネットでRPAの情報収集をしていたところに、ちょうど御社からDMが届きました。
セミナーに参加し、他社の導入事例を知る中で、私たちのやりたいことが実現できそうだなとイメージできました。

他にも2、3社情報収集をしていましたが、費用のシンプルさと対応できる設定数が御社のサービスを選ぶ決め手になりました。
取り急ぎ、ロボットがどんな風に動くのかを試してみたかったので、導入のスピードを重視し、迷わず御社に決めました。


担当者が行うスカウト業務と同等の条件設定を徹底
―どのような手順でスカウト業務を自動化されたのでしょうか
丸橋: まず最初に、1媒体に絞ってスカウトを自動化しました。
それまで担当者がスカウトを打っていた時と同じように、条件設定に力を入れればうまくいくだろうと思っていました。
1媒体あたり約100の条件設定をし、さらにそれに合わせたスカウト文面を用意しました。

その後、順調にRPAが稼働したので徐々に媒体数を増やしていきました。
媒体ごとに特性があるので条件設定も変えていきました。

1台のロボットでは処理しきれないので、さらにロボットの台数も増やしました。
現在は2台のロボットで5媒体のスカウト業務を自動化しています。


RPAで「スカウト送信数1.5倍」「返信数1.2倍」に増加
―導入後の成果はありましたか?
丸橋: スカウトを打てる時間帯に制限がなくなりました。

24時間365日、稼働させようと思えば稼働できるようになりました。
具体的な数字としての成果は、スカウト送信数は「1.5倍」に返信数は「1.2倍」に増加しました。
返信率は若干さがったのですが、それを加味しても十分な効果があったと思います。
コロナ禍以前と比較しても、RPA導入後は成約数も伸びていると思います。

RPAは条件設定さえしてしまえばターゲットに自動でスカウトが打てるので、キャリアコンサルタントは「返信が来た後の活動」に注力できます
それも大きな成果の1つです

弊社では2台のロボットを擬人化していて、それぞれ「テツロウ君」「アカネちゃん」と名前をつけています(笑)
RPAがスカウトをするのは当然のことではない、土日も良く働いてくれる2人に感謝の気持ちを忘れないように、と考えています。


スカウト担当者は新規事業にシフト、求人が減っている時こそチャレンジを
―RPAを自動化して社内の体制はどのように変わりましたか?
丸橋: パートタイマー3名のうち1名は引き続きスカウト業務を担当してもらっています。
そして、他の2名には動画編集やSNS運用といった新規事業に携わってもらっています。
求人数が減っている時期だからこそ、新しいことにチャレンジしたいという思いから、新規事業を立ち上げ取り組んでもらっています。

――コスト面での効果はありましたか?
丸橋:2名分の月間業務時間「80時間×2人=160時間」を別の業務に充てることができるようになりました。
コスト面でも2名分の人件費が、ロボット2台分の「月間10万円」に置き換わり削減できています。


「ロボットが止まる=業務が完全にストップ」にならないよう常に確認
―スカウトがうまくいかないことやRPAのデメリットはあります?
丸橋: 条件設定をしっかり行っているので、ターゲット外にスカウトを打つことはほぼありません。
また媒体によって注力ターゲットが異なるのですが、優先順位付けも行えますので、スカウト自体は上手くいっていると思います。

デメリットとしては、システムなのでどうしてもエラーがでます。
エラーが出るとロボットが止まってしまいます。
業務が完全にストップしてしまわないよう、設定や更新時に不備がないか、さらに稼働結果から問題がないかを、御社の担当者と連絡を取り合い、常に確認しながら対応しています。

他には、例えば注力したい案件が急に入った場合など、ロボットでは条件設定や他の条件との調整などが必要なため、すぐには対応できません。
急な案件の場合は、人手で対応するようにしています。

―最後に弊社に期待することがあればお聞かせください
丸橋: 御社は、人材業界特化ということで、スカウト媒体について各媒体の特性などを把握されていたので話が進めやすかったです。
期待以上の対応をしてもらっているという印象です。

競争の激しい人材業界は、今後さらに淘汰が進んでいくと思われます。
今後期待することとしては、たくさんの人材会社様とのお付き合いがある御社だからこそ、その競争にインパクトを出せるようなサービスの提供を期待しています。
人材業界の激しい競争の中で、御社サービスがそこを勝ち抜くための一つの武器になると良いと思います。


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