採用業務(新卒・中途)|AI x RPA|コラム

RPAのデメリット ~考える事は苦手~

人間がPCの画面上で行う操作を、事前に設定したルールに基づいて自動的に再現できる「RPA(Robotic Process Automation)」。
RPAは「ルール化できて」「PCで業務が完結する」作業を得意とし、繰り返し同じ作業をするような「定型業務」を代行してくれます。
業務効率化に即効性がある一方で、下記のような苦手分野(デメリット)があることも頭に入れておく必要があります。



RPAの苦手なこと、それは「人のように考えること、学習すること」です。

【例:RPAの苦手なこと】
1.新旧データを比較して正しそうな方を新データとして反映する
新旧データを比較して、特定のルール(特定の文字列が含まれてるか等)に基づいての処理は可能ですが、文字列の内容を理解して(例:職務経歴書の内容を理解する等)、どちらが正しいか判断するのは苦手なため現実的ではありません。

2.フォーマットの異なるサイトから、それぞれ必要なデータの読み込みを行う
定型フォーマット(レイアウト)から特定データを読み込むことは可能ですが、フォーマットの異なる複数サイトで利用する場合は全てのサイトのフォーマット登録が必要になります。毎回異なるフォーマットのサイトを読み込むことは現実的ではありません。

3.紙の資料をPDF化し、文字列解析をして必要な情報を抜き出し業務システムに登録する
例えば、定型フォーマットがある履歴書の文字列解析は可能ですが、登録者が各自異なるフォーマットの履歴書を提出する場合は、すべてのパターンを洗い出して登録する必要があり現実的ではありません。

RPA単独ではAI的な要素は持ち合わせませんので、あくまで「事前に設定したルールに基づいてのみ動く事」を前提に活用法を考える必要があります。

また、想定すべきリスクもあります。
例えば、外部サイトやシステムの操作をRPA化した場合、サイトのリニューアルやシステムの仕様変更により、正常な稼働ができなくなり(初期に覚えさせた操作で稼働しない)業務が停止してしまう可能性があります。

その場合は、操作の再設定が必要になります。
事前に、ロボットが正常稼働しなくなった場合を想定し、代替手段を用意しておく必要があります。
(※弊社では、ロボットが正常に稼働できなくなった場合を想定した代替手段のご提案もしております。)

RPAは万能な魔法のツールではありません。
しかしその一方で、繰り返し何度も同じ作業を行う業務はRPAに置き換え、人はロボットにはできない「考える業務」に集中できるのが、大きなメリットと言えます。

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