人材紹介業界|AI x RPA|導入事例

【導入事例】株式会社ネオキャリア様「人材の追加採用や自社システム開発ではなくRPAを選択!業務時間を50%削減!」


株式会社ネオキャリア
https://5159289.jp/(介護求人パーク)
介護事業本部 マーケティング部
WEBディレクター 中尾 公美様
制作担当 萩原 理恵様
制作担当 水落 紗也子様

介護業界に携わる方のあらゆる求人を取り扱う「介護求人パーク」
―御社の事業内容について教えてください
中尾:ネオキャリアグループはHR Tech、人材、保育・介護、海外・外国人の4つの事業セグメントで幅広くサービスを展開しております。

その中で、私たちは介護業界に特化した専門の求人サイト「介護求人パーク」というサイトの企画・制作・運営を担当しています。
介護求人パークは、介護事業所の全ての職種の求人を掲載しています


急成長するサイトの制作にマンパワーが足りない。
人ではなくRPAを採用した理由とは・・

―RPAを導入したきっかけを教えてください
中尾:「介護求人パーク」は2015年にリリースし、ここ2年で、月間PV数443%UP、求人件数225%UPと急成長しているサイトです。
サイトへの応募数も増加し、多くのクライアント様から掲載のご依頼をいただくようになりました。

それに伴い、原稿作成の業務量も増加しているのですが、制作担当者が2名と体制がなかなか追い付かない状況でした。
業務削減や業務効率化を考えているときに、もう一人、人を採用するかRPAを導入するか検討することになりました


―人ではなくRPAを採用されたのはなぜですか?

萩原:いろいろな業務を幅広く担当していただくのであれば、もちろん人を採用した方がメリットはあります。
しかし、今回は困っているポイントが明確で、RPAで解決できる業務だったのです。

今後の事業成長に伴い、明確に業務が増えていくという状況が見えている中、人を採用すると業務ボリュームに合わせて人件費が増えていきます。
一方でRPAですと、一度設定さえしてしまえば業務ボリュームが増えてもそのまま対応してくれます。
また、新しい方を採用すると、その都度採用コストや教育コストが発生しますので、今回の業務にはRPAがうまくハマったという印象でした。


自社システム開発ではなくアウトソーシングでRPAを導入
―他のシステムと比較はされましたか?
中尾:RPA導入と平行して、自社内でスクラッチ開発についても検討していました。
自由度の高いスクラッチ開発と、御社サービスを比較検討しましたが、スクラッチ開発だと設計・管理に時間やコストがかかる事などを総合的に判断して、ネオキャリアの他事業部でお付き合いのあった御社にお願いすることになりました。


原稿作成の時間を50%短縮、空いた時間でサイトの質向上に注力 
―どんな業務にRPAを導入されましたか?
中尾:介護求人パークに掲載している求人情報の「原稿作成」の一部にRPAを導入しました。
この原稿作成は、2つの業務から成り立っています。

1つは求人内容を紹介する「テキストの作成」です。
求職者様が知りたい情報を、採用担当者へのインタビューという形式でわかりやすくご紹介しており、数ある求人サイトの中でも、求人内容が詳しい・就業イメージが湧くと、高くご評価いただいております。
テキスト作成は、専門の制作担当者が作成しています。
ひとつひとつの求人に対してご提供する情報の内容が濃いため、作成するのに非常にパワーのかかる業務です。

もう1つは、求人情報をサイトに掲載する際に必要な「コード入力」です。
こちらも非常に時間のかかる業務ですが、ルールが決まっていて機械的に処理できるので、この部分をRPA化することにしました。


―効果はいかがでしたか?

水落:例えばクライアント様からお預かりした1000件の求人情報を作成し、サイトに掲載するまでに、今までは12時間くらいかかっていました。
RPAを導入してからは、テキストは制作担当者が作成し、コード入力はRPAが代行してくれるので、作業時間が6時間くらいになり、50%の時間削減になりました

萩原:人が行っていた時には、コード入力の部分でどうしてもミスが発生してしまい、ダブルチェックをするなど確認作業にも時間がかかっていました。
RPAを導入してからはチェックする時間も削減されました。
時間や人件費に置き換えると50%削減という効果になりますが、空いた時間を使ってプラスαで別の業務ができるようになりましたので、それ以上の価値があったと思います。

中尾:求職者様の視点に立ったサイト作りや、より応募につながるような施策を検討する時間が、今まで以上に持てるようになりました。


掲載情報チェックにもRPAを導入
―他にRPAを導入された業務はありますか?
中尾:サイトに掲載されている求人情報の「クリーニング」にも導入しました。
求職者様に、より品質の高い情報をお届けしなくてはならないので、サイト上に不適切な情報はないか定期的にチェックして修正する必要があります。
掲載されている求人情報は、現在7万件~8万件もありますので、データを抽出するだけでも非常に時間のかかる大変な作業でした。

今回は「資格・矛盾チェック(資格が必須な職種に対して無資格OKと記載されていないか)」にRPAを導入しました。
介護求人パークでは、クライアント様ご自身で原稿を作成いただくケースもございますので、求人情報に誤りがないように、クリーニングを行っています。


―効果はいかがでしたか?

中尾:求人情報は40以上の項目があり、1つの項目に対して7万件~8万件のチェックが必要になります。
他の業務と平行して行いますので、1週間くらいかかる業務が、RPAを導入してからは抽出にかかっていた13時間全て削減することができました。


大変なのは業務のルール化、業務理解が早くスムーズに導入できた
―RPAを導入するにあたりご苦労されたことはありましたか?
萩原:自分たちがやっていた業務をロボットに置き換えるため、要件を整理してルール化する作業が大変でした。
相手が人の場合は、口頭で補足できますし、微妙なニュアンスをくみ取ってもらえるのですが、ロボットの場合は「Aの場合はBにする」「Cの時はDにする」といった具合に、すべてを明確な指示として整理しなくてはならないので大変でしたね。

水落:要件を設計するのに1週間かかりました。でも、ルール化の部分でも御社にご相談できたのが良かったです。
「実現したいこと」「やりたいこと」を少しご説明しただけで、すごく理解して進めてくださったので稼動まで非常にスムーズでした。

―実際に導入を決定してから稼働するまでどれくらいかかりましたか?

萩原:導入が決定してから、1ヶ月弱で稼働しました。設定もお任せできて、想像していたよりも早く稼働できました

―今後RPAを導入したい業務はありますか?
中尾:クリーニングの項目を増やしていきたいですね。
たとえば「最低賃金」は毎年10月に厚生労働省より広報されるのですが、違反している求人はないかを確認する必要があります。

また、掲載情報にはガイドラインが定められていますので、そのガイドラインに則っているか、表記をチェックする必要があります。その業務にもRPAを導入できればと考えています。
確認しなくてはならない項目が40以上もありますので、RPAに任せられると業務効率がかなり上がると思います

中尾:他にも原稿作成の「コード入力」の部分で、各クライアント様用のフォーマットから、介護求人パークのコードに自動変換できるようにできればと考えています。

―最後に弊社に期待されることがあればお聞かせください
中尾:RPA導入にあたり、課題をお伝えすれば、御社のノウハウを使って解決策を考えてくださって、大変助かりました。
今回は求人作成に限定したRPA導入でしたが、もっと幅広い業務範囲において、コンサルティングしていただけると嬉しいです。
我々の悩みをヒアリングしていただき、解決策をご提案いただけたらとても助かります。




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