人材紹介業界|AI x RPA活用術セミナー

<セミナーレポート>人材紹介業界 RPAオンラインセミナー「スカウト業務自動化」編

 

スタンダードファクトリーでは人材紹介会社様に向けて、定期的に「RPA活用術セミナー」を開催しています。

セミナー講師には、弊社RPAコンサルタントの石塚が登壇しています。

 

 

本記事ではその中から、「スカウト業務自動化編」の概略をご紹介します。

 

・RPAっていったい何なの?

・メリットは何?

・どうして今こんなにも注目されているの?

 

このような疑問を持たれている方も少なくないでしょう。

 

【第一部】RPAの正体は? なぜ今、急成長を遂げているのか?

 

まず、RPAとは「Robotic Process Automation」の略であり、PC上のルールの決まった操作を自動に操作できるシステムのことをいいます。

 

RPAは主に、インターネット上のブラウザ操作やフォルダ・ファイルのデータの操作、社内で利用する業務システムの操作等を自動に行うことができます。

 

RPAの市場予測


 

出典:ITR「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2018」(*ベンダーの売上金額を対象とし、3月期ベースで換算)

 

 

上記データでは2017年の段階で、3年後には約10倍規模にRPA市場は成長すると予測されていました。

 

このデータから早くも3年が経過した現在、このペースあるいはこれ以上のペースでRPAのご導入やお問い合わせが増加していると我々は実感しています。

よってRPAの市場は今後もこのペースを緩めることなく、もしくは今以上のスピードで成長していくことが予測されます。

 

そもそも今、なぜRPAの需要が増加しているのでしょうか?

その背景の一つには、日本の労働人口の減少が関係していると考えられます。日本は現在、着々と少子高齢化社会に向かっています。今後、日本の労働力はどのように推移していくのでしょうか。

 

今後の労働力の推移


前にも述べたように、現在の日本は少子高齢化が進み、労働人口が減少傾向にあります。

このままいくと果たして30年後の2050年には、国内の労働力はどのように変化しているのでしょうか。

 

 

出典:総務省「人口減少社会の到来」『平成28年度 情報通信白書のポイント』、https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc111110.html

 

上記の総務省のデータによると、少子高齢化が進行している日本において、2015年では約7600万人もいた生産年齢人口(15歳~64歳)が2050年には約5000万人と、およそ35%も減少するという予測がたてられています。1990年頃より徐々に減少し始めていた国内の労働力が、今後の予測値においても減少傾向にあることが見てとれます。

 

こうして今後の労働力の推移をみると、これからはさらに人的リソースの価値が上昇していくことが考えられます。

単純作業はロボットに任せて、人は本来やるべき「考える業務」や「コミュニケーションをとる業務」などの高付加価値業務にシフトしていくというような、ロボットとの分業や人的リソースの見直しを行っていく必要があると考えられます。

 

RPA導入によるメリット


それでは実際に、RPAを導入することによってどのようなメリットがあるのでしょうか。メリットは大きく3つ挙げられます。

 

① ミス防止

単純作業というものは、ミスがつきものです。人はどんなに注意して頑張ったとしても、どこかでミスが起こってしまう可能性があるかと思います。RPAなら決められたルールに基づいて稼働するため、ミスが発生することはありません。

 

② 作業ボリュームの確保

人には勤務時間や労働時間の制限があるため、24時間365日スカウトを打っていくことは実質不可能になります。しかしRPAであれば時間の制約がないため、圧倒的に人と比べて作業時間を確保することができます。

 

③ 高付加価値業務へのシフト

RPAでできることとできないことを明確に分けることで、人とロボットそれぞれがやるべきことのすみわけを行います。単純作業はロボットに任せて、人は本来やるべき「考える業務」や「コミュニケーションをとる業務」に注力することができるようになります。

 

 

今後の日本の未来を見据えると、RPAが今必要とされている理由が必然的に見えてくるのではないかと思います。

果たして定型業務を行うのにふさわしいのは、「人」なのでしょうか、それとも「ロボット」なのでしょうか?

 

 

 

【第二部】スカウト業務の救世主! 効果的なRPAの活用方法をご紹介

 

スカウト業務のRPA導入が、なぜ急速に増えているのか


スカウト自動化にRPAの導入が急速に増えている理由。

それは人材会社様の多くが以下のような課題感を同じように持たれており、その課題感をRPAはすべて解決できてしまうためだと考えられます。

 

御社にも同じような課題感はございませんでしょうか?

 

課題①  早朝・土日など勤務時間外にメールを打ちたい。

【RPAなら】24時間365日好きな時間にメールが打つことが可能です。

課題②  スカウト担当者を新たに増やすか迷っている。

【RPAなら】時給100円のロボットがすぐに活躍します。(※弊社サービスの場合)

課題③  多忙でスカウト業務が疎かになりがち。

【RPAなら】人が他の業務に注力する間にも、「確実に」「飽きずに」業務を遂行します。

 

上記の通り、これら課題感はRPAがすべて解決できてしまいます。人と同様あるいはそれ以上の業務をこなすことのできるRPA、導入が急速に増えてきている理由が理解していただけたのではないかと思います。

 

意外と手軽!RPAの導入前にやるべきこと


RPAの実力やメリットは理解できたものの、導入に至るまでには相当手間がかかるのではないか、と考える方も少なくないと思います。

もちろんRPAはシステムのため、スカウト自動化を実現するまでに様々な手順を踏む必要があります。

 

しかしながら弊社のサービスであれば、それらの手順は非常に簡単!

RPAのセッティングやサーバーの管理などは、弊社の人材業界に精通したエンジニアがすべて行うため、人材会社様に行っていただく業務はExcelシートの記入のみとなります。

 

RPAはそのExcelを読み込んで条件に従って業務を遂行するため、人材会社様はRPAの設定に関して一切触れることなくスカウトの自動化が実現できます。

 

大量配信だけじゃない!実はRPAが強いターゲットとは


急成長を遂げているRPAを導入した会社様は、実際どのように活用して成果を出されているのか、簡単にご説明していきたいと思います。

 

より効果的にRPAを活用していただくために、まずはどの会社様にも「スモールスタート」でご導入いただくことをおすすめしています。

実際にRPAでどのくらいスカウトを打つことができて、どのくらい返信が来るのかといった自動化の感覚を掴むことが重要になってきます。感覚を掴んできたら、狙う求職者に合わせてRPAで自動化する領域を徐々に拡大していくことで、本格的にRPAが運用に乗っていきます。ターゲットとする求職者に合わせて、今回は2つのアプローチ方法をご紹介します。

 

① 大量配信型

これは比較的想像のつきやすい活用方法かと思います。

大量配信型は、若手・未経験の営業職やエンジニア系の職種をターゲットとしている場合などの返信率が低めの求職者に対するアプローチとなります。こういったターゲットに対しては、返信率はあまり高くないものの、そのものの母数を稼ぐとそれに比例して返信数が伸びていくため、量を打ちこむことで成果に繋がっていきます。

 

② 利用領域を限定型

こちらに関しては、上記の大量配信に比べ想像がつきにくいかもしれません。

まず前提として、年収帯が高めの職種に対しては求職者によって文面を変える必要があるため、RPAではなかなか狙いにくい領域と言われています。しかしながら実際のところ、ITコンサルや事業系コンサル、資格保有者などRPAの特性がマッチする領域があるため、こういったターゲットに対してRPAを部分的に活用することが効果的となります。

 

こちらの活用方法はターゲット設定を明確にできるかが重要なポイントであり、ターゲットを絞りやすい部分に関してはRPAにお任せし、人が見るべき領域は人が行うという、人とロボットの分業を行います。スカウト全体ではなく部分的であってもRPAに任せることによって、その空いた時間を他の業務に充てることができるようになります。

 

上記の利用イメージはあくまで一部の活用方法になります。この他にも、弊社セミナーではリアルタイム配信や注力ターゲットに対する効率的なチェック等さまざまな活用方法をご紹介しています。

 

さらに社名公開の許可をいただいている会社様の事例等も詳しく紹介していますので、ご興味をお持ちいただけましたらぜひご参加ください!

 

 

また、弊社ではスカウト自動化の他にもRPAの活用事例を多数ご紹介しています。求人掲載業務やアタックリストの作成、その他業務で何かお困りごとがございましたら気軽にお問い合わせください。